◆骨の製作 | |||
■竹挽 (たけひき) |
竹を各種のうちわに適した長さ(平均40〜45cm)に鋸で切断する。切断したものを管(くだ)と言う。 | ||
■水かし | 管を20〜30本1束にし、3〜4日水に漬ける。水分を含ませ、竹質を柔らかくし、加工しやすくする。 | ||
■木取り ■ふしはだけ |
竹挽きした管(くだ)をうちわに適した一定の幅に割る。まっすぐ割れる竹の性質を利用した技である。 「ふしはだけ」では、さらに内側の節を削り取る。この作業から手に持った時の心地よい感触が生まれる。 |
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■割(わき) ■もみ |
「切り込み機」で穂先より約10cmのところまで切り込みを入れる。穂の数は35〜45本もあるが、同じ間隔で裂いていく。目にも止まらぬ早業で、熟練した職人になると1日500〜800本もこなしている。 |
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■穴あけ | 穴あけ用の「きり」を使って、鎌(弓竹)を通す穴を節部分にあける。ここに通す鎌は、別の職人の技でつくられる。 | ||
■鎌削り (かまけずり) ■柄削り (えけずり) |
小刀で柄を削り、うちわの種類によって、いろいろ加工を施す。柄の部分の仕上げに当たる工程である。 |
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■編み | 弓竹を通した穂を糸で編む作業。主に女性の仕事で、昔は子供も手伝っていたという。慣れた手つきで器用に編み、1日平均300〜400本を編んでいる。 | ||
■付(つけ) | 編んだうちわの骨の弓竹に形をつけ、編みのいびつさを直しながら、左右対称になるように糸をとじつける。昔は「付師」ともいわれた、年季のいる作業である。 | ||
一つ一つの工程に、職人さん達の「心」と磨き抜かれた「技」が込められています。
丸亀うちわづくりには、大きく分けて「骨」と「貼り」の工程があり、全部で47工程にのぼります。一つ一つの工程に長年蓄積してきた日本一の伝統を守る「丸亀うちわ」の職人芸が光ります。